フリーという生き方 (岩波ジュニア新書) [ 岸川真 ]
管理人の感想「フリーという生き方」
若い人たちに「フリーという生き方」を語るにあたって、作者の岸川さんは良い面も悪い面もありのままに書く覚悟をしておられる。自分の失敗談を書くことは、恥をさらけ出すという面もあり、かなりしんどい作業であると思う。
しかし、この「フリーという生き方」では、格好をつけずにありのままの体験をストレートに語っておられて、大変説得力がある。
内容は、@フリーになるにあっての気持ち(心がけ)の問題、A個人店主としてのフリーが使える武器について、B人間関係の問題について、C仕事やお金を失うという事態についての体験談、Dその事態をどう回避すべきだったかについての反省、E作者が出会ったフリーの人たちのエピソードとなっています。
「フリーという生き方」というタイトルですが、フリーに限らず、終身雇用制が崩壊している現代社会で生きる若者や壮年にとっても、「フリーという生き方」は、生き方の参考書であり、勇気づけてくれる本になっています。